薪ストーブ決定(ただし、暫定)レイズドベッドの腐食対策

2018年08月26日

我が家の薪ストーブ(選定)クロニクル

前回記事にて、名無し様からストーブ選定理由を尋ねていただきました。
今回は、薪ストーブ選定の迷走っぷりと選定理由を書きたいと思います。








正直言えば、薪ストーブって何でもいいと思う。

多分、好み以外に『これじゃないとダメ』というストーブはない。

好きな薪ストーブを購入して、使っていく中で特性を理解していけばいい。

今になって、上記理由が良く分かる。




同時に、『薪ストーブを使って何がしたいか』という事は重視すべきだと思う。

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両親が選択したHWAM Classic4。
オーブンで焼き芋をしたり、ピザを焼いたり。
同時に、鋳物で対流式構造をしているので、本体外面はあまり温度が上昇しない。これは、孫が来た時に安全なためという両親の気遣い偶然の産物。でも、彼らはとても喜んでストーブに慣れ親しんでいる。



両親が薪ストーブを楽しんでいる姿を見て、僕たち夫婦の中での薪ストーブの印象が変化してきている。


そもそも、薪ストーブは嗜好品であり、この考え方は今も変わらない。コスト・維持・メンテナンスには手がかかるし、薪集め・炉内の掃除・煙突掃除などめんどくさいことは山積みになっている。これらの理由から、我が家ではメイン暖房=床下エアコン、薪ストーブ=週末の暇つぶし的に使用する予定だった。

そういった意味で、僕が当初選定したストーブは比較的小型であった。


iron dog3

Iron dogNo.3。
今見てもカッコいいストーブです。Morso2Bシリーズやアンデルセンストーブとは一線を画した質実剛健さ。流石ドイツ製。鋳物の質もよろしい。でも・・・。投入可能な薪の長さが短いという点と(因みに醜いアヒルの子は45㎝が入ります)、ガラス扉が小さい等の理由により、選定から外れる。


同時に、週末しか焚かないのであればという観点から。

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AGNIのヒュッテ。

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ESSEのCampesseDX。

これらのストーブを見ていた時期は、まだどのようにストーブを使用するかという事も決まっていなかったため、漠然と"こんなストーブもいいなぁ"と考えていただけだった。CampesseDXは将来的に作成した薪小屋に設置してもいいかなぁなどと考えていたりするww。


このころから色々と迷走し始める。

DLD長野ショールームで見た鉄犬7が良いと思ったり、
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ネスタ―マーティンのオーロラ燃焼に惹かれたり。
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いやいや、オーロラ燃焼は良くないという事で再度鉄犬7に戻ったり。
DLDショールームに置いていたNorflameがいいと感じてみたり。
メッツォ
やっぱり最初に良いと感じたて鉄犬7に戻ったり。

他の会社でであったMorso7140が良いと感じたり。
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それでも最終的にはIrondog7の重厚さとスペックの高さに満足して。
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Iron dog 7を最終的に選考。

ところが。

熱容量が多すぎて、壁と床の構造に変更が必要となる。
設計上変更は不可能ではないが難しい。



残念(´・ω・)。

と同時に、少しホッとしている。
Iron dog 7は、常に2番手に位置していたストーブだった。
最終的な選考も、Morso7140に入る薪サイズが残念だから・・
といった消極的理由からの選考だった。




この段階で、一から考えなおす。


まず前提として、両親が薪ストーブを楽しんでいる姿を見て、僕達夫婦の中での薪ストーブの印象が変化してきている。

①薪ストーブがメイン暖房になるのであればメイン暖房に。
②床や壁の構造上の変更は避ける
③子供たちがアクシデンタルに触れても火傷しない
④鉄板の上でお湯は沸かさない
⑤薪の確保は以外に簡単(数千円で600kgの乾燥済み・30-40㎝の薪が確保可能)
⑥できれば輻射式。対流式でもいい。
⑦薪の長さ40㎝が入るストーブがいい。

上記を元に、ネスタ―マーティンS43(S33)、Dovre640CJB、Morso7140等を検討したい等の要望をヤマショーのY社長に出し、上田のショールームに伺いました。


以下Y社長から頂いたご教示。
取捨選択は必要なのだけれど・・・

①薪ストーブがメイン暖房になるのであればメイン暖房に。
⇒それであれば、Morso7140はギリギリで、もう少し容量の大きなものがいいのでは。

②床や壁の構造上の変更は避ける
⇒後述。

③子供たちがアクシデンタルに触れても火傷しない
⇒チャイルドガードを使用しましょう。

④鉄板の上でお湯は沸かさない

⑤薪の確保は以外に簡単(数千円で600kgの乾燥済み・30-40㎝の薪が確保可能)
⇒HWAMのClassic4にサイズを合わせて薪を作ったほうがいいのでは。勿論安曇野の薪広場を利用して頂いても問題はありません。

⑥できれば輻射式。対流式でもいい。
⇒全面輻射の利点などはよくわかります。実は、日本と同じように木造の住宅を作っているドイツでは、輻射式薪ストーブの熱による住宅の損傷や火災リスクが問題視されており、今後はドイツでの薪ストーブは対流式がメインになってくるようです。

⑦薪の長さ40㎝以上が入るストーブがいい。
⇒カタログスペック上、Morso7140は42㎝の薪が入ることになっている。実際には、扉開口部が33㎝程しかないため、安全に投入できる薪の長さはせいぜい35㎝まで。逆に・・・後述。



上記から推奨されたのがJØTUL F305。
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幾度となくJOTULのカタログで目にしていた。ヤマショー安曇野店でもホワイトエナメルを目にしていた。この時はあまりピンとはこなかったが、鋳物コンベクションパネルを纏ったF305ブラックペイントに出会った瞬間ビビッと来た。妻と初めて出会ったときはビビッと来なかったが、2回目に妻に合ったときにビビッと来て以来の"出会えた感"。

出会えたね(笑)。


①薪ストーブがメイン暖房になるのであればメイン暖房に。
十分メイン暖房になります

②床や壁の構造上の変更は避ける
鋳物コンベクションパネルの存在により、周囲と250㎜離れれば安全だと考えらます。

③子供たちがアクシデンタルに触れても火傷しない
⇒ストーブ本体が250-300℃に上昇しますが、コンベクションパネルが存在することでパネル外側の温度は125-150℃になります。それでも熱いのでチャイルドガードを使用しましょう。

④鉄板の上でお湯は沸かさない
⑤薪の確保は以外に簡単(数千円で600kgの乾燥済み・30-40㎝の薪が確保可能)

⑥できれば輻射式。対流式でもいい。
⇒輻射式ストーブですが、コンベクションが存在することで対流式にもなっています。更に、対流することで、速やかに部屋全体が暖まるため、夕方帰ってきて火を入れて家を温めるという生活にも適している。

⑦薪の長さ40㎝が入るストーブがいい。
⇒40㎝の薪は簡単に入ります。50㎝も斜めにすれば入ります(ただし手袋必須)。




以上より、名無し様。

薪ストーブは、これじゃなければ駄目というものはないと思います。大まかに好みのストーブを選定しておいて、その中で条件がより合致するものを選ぶといったところでいいのではないでしょうか。

<Iron dog No.7を除外した理由>
壁や床の変更の必要があったため。
Iron dog No.7はとても優れた薪ストーブなようです。カタログスペックは過小評価されており、熱容量はとても大きいようです。当初からこの機種を導入することを決定していれば、flexibleな対応が可能であったと思います。

<F305を選定した理由>
壁や床の変更の必要がないため。
まだ暫定的な選定結果であり、最終結果ではありません。
しかし、45㎝の薪が入り、輻射対流式であり、お湯が沸き(沸かせなければ良い)、扉が大きく、オーロラ燃焼が可能であり(オーロラ燃焼を楽しむとは言ってない)、かっこいい。しかもJØTULだし(笑)。



そうだ、名無し様。薪ストーブの事でお悩み中であれば。

ー薪ストーブ選定の悩みが解決するたった3つの方法ー

1.薪ストーブへの要望をヤマショーショールームに持参
2.Y社長の話を聞く
3.実際に薪を借りて炉内に入れる

注)他社がダメとは決して言っておりません。が、ヤマショーをお勧めします。


bosdoadob at 09:07│Comments(0)

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